災害救援技術部門がGlobal Logistics Cluster Meetingで燃料電池車に関する企画セッションを開催
研究
2024年5月24日
Global Logistics Cluster Meetingで燃料電池車に関する企画セッションを開催しました
5月21日から23日、大規模災害時の人道支援ロジスティクスを主導する世界食糧計画(WFP)により、国連機関、国際赤十字、国際NGO等の人道支援ロジスティクスの代表者が集う会議、「The Logistics Cluster Global Meeting」がローマで開催されました。
最終日の5月23日、災害救援技術部門の曽篠部門長(熊本赤十字病院国際医療救援部)、Fleet ForumのPaul Jansen氏により、人道支援における燃料電池車の活用に関する企画セッションがハイブリッド形式で開催されました。
https://logcluster.org/en/global-meeting-rome-2024
(※GLM Agenda, May 2024に本セッションを含めた日程が掲載されています)
この企画セッションでは、日赤から、燃料電池車やハイブリッド車を用いた医療機器、ドローンのバッテリー、厳冬期の避難所運営のための暖房器具への電力供給の試みが紹介されました。
質疑応答では、各人道支援機関の代表者から「水素燃料を持続可能な形で流通させるのには課題があるからこそ、経済的な視点ではなく、人々の幸福の視点を優先する人道機関が燃料電池技術を試すことは有意義なことである」、「人道支援の現場では、医療機器、通信機器への電力供給のニーズがあり、現在は内燃機関を用いた発電機を利用している。燃料電池技術は、最終的なソリューションになると考えられる」、「日本以外の国々での実証の可能性はあるか?」等の意見が寄せられ、活発なディスカッションが展開されました。
(国際赤十字・赤新月社連盟Green Response Environmental Quick Guideに掲載された燃料電池医療車)
https://www.ifrc.org/document/green-response-environmental-quick-guide
厳冬期災害演習(日赤北海道看護大学)におけるプラグインハイブリッド車から暖房装置への電力供給